例会情報

ROTARY CLUB OF NAGOYA HIGASHIYAMA
  • 会長小林三重子
  • 幹事浅井貴介
  • 公共イメージ向上委員長荒川正規
例会日毎週木曜日 12:30~13:30
例会場ストリングスホテル名古屋 TEL. 052-589-0787
事務局名古屋市中村区椿町16-4 しらさぎビル5B
TEL. 052-526-9850FAX. 052-526-9851E-mail. n-higashiyama@fitcall.ne.jp
2021-2022年度 WEEKLY REPORT No.1115

第1115回例会

2021年11月18日(木)12:30~13:30 晴
会場   :ストリングスホテル名古屋 3F 「ルーフトップガーデン」
司会   :クラブ管理運営委員  奥村 敦 
斉唱   :ロータリーソング「我等の生業」 ソングリーダー 加藤 健一
米山奨学生:陳 暁楠さん
出席状況 :会員23(22)名中 16名出席(出席率 72.7%)

会長挨拶|小林三重子 会長

最近は例会の数が減ってしまい、「奉仕の理想」は毎月歌いますが、「手に手つないで」や「四つのテスト」を歌う機会がなくなってしまいました。入会後、間もない方々は歌ったことがないのではないかと思ったりしますが、いかがでしょう。
さて、皆さんは四つのテストをすらすらっと言えますか。クラブによっては、必ず例会で唱和するというところもあるそうですし、会社にちゃんと貼ってあるという方もいらっしゃると思います。

「四つのテスト」
1.真実かどうか
2.みんなに公平か
3.好意と友情を深めるか
4.みんなのためになるかどうか

これはロータリーの哲学を端的に表現し、職業奉仕の理念の実行に役立つものと言われています。誕生は、1932年、世界大恐慌の時で、もう90年も前なんですね。よくご存じの方も多いと思いますが、復習をかねて少しお話しします。
当時、シカゴのロータリアンであり、後にロータリー創始50周年(1954-55)に、国際ロータリー会長を務めたハーバート.J.テーラー氏が、破産の危機にあった会社の立て直しを依頼され、その時に考えた出されたもので、以後、商取引の公正さを測る尺度として、多くのロータリアンに活用されてきました。
大不況の中で、低迷している会社を再生させるには、同業者にはない何かを育成しなければなりません。テーラーはその何かに社員の人格と信頼性と奉仕の心を選んだといいます。そして、その育成の指針として会社の全従業員が使えるような倫理上の尺度として作られたのが四つのテストです
どんな商売をするにしても欠くことの出来ない、倫理、道徳に基づいた会社の経営方針を固め、会社で働く人の考えが正しければ、行いも正しくなる。簡単ですぐに覚えられるような行動指針、倫理の物差しで、会社の誰もが暗記できて、取引の際、考え、言葉、行い、すべての面に応用できる倫理基準として考え出されたものだそうです。

そんな中、実際、この四つのテストのテストとでもいうべき事態が起こったそうです。
大量の注文が取れそうだという話が舞い込んだのですが、その注文主は製品を割引販売するつもりだったそうです。倒産寸前の会社としては、大量受注は願ってもないことなのですが、他の取引先は定価で販売しているため、これまで製品を宣伝し販売してくれている常連さんに対して公平を欠くことになると、やむなくこの取引を中止したそうです。破産寸前の会社には大きな痛手だったでしょう。
また、印刷業者が納品後に、見積もりの計算を間違えていたと言って追加請求をしてきたことがあったそうですが、その内容を確認し、請求通りに支払うことにもしたそうです。
さらに、同業者の製品の欠点をこきおろすこともなく、ほめるべきところはほめたそうです。
そうして、この倫理、道徳を貫いた結果、5年間で借金を返済し、その後、会社に大きく発展したのは言うまでもありません。

しかし、四つのテストが最も有益で役に立ったのは、なんといっても人間関係においてだということです。
対応に迷った時など、立ち止まって思い出してみると良いでしょう。私も心に刻んでいます。

■奨学金授与    米山奨学生 陳 暁楠さん

幹事報告|浅井貴介 幹事

◆ 「12月9日(木)年末家族例会」
出欠席の返信が未了の方は、事務局へご連絡下さい。

◆ 次週は例会終了後、「第5回理事会」を3Fスカイビュールームにて開催致します。
役員・理事の方はご出席をお願い致します。

◆ 本日も新型コロナウイルス感染拡大防止のため、黙食でお願い致します。
食後は、マスクの着用をお願い致します!!

卓話

「私たちの身の回りの流体現象」    米山奨学生 陳 暁楠さん

皆さん、こんにちは。
今日、私の卓話の題目は「私たち身の回りの流体現象」です。
まず、流体とはなんですか。辞書の定義を見ると、こう書いています。
液体と気体との総称。外力に対し,自由に形を変え,また流動する。
私たちの身の回りのものから考えると、私たちが毎日飲む水とか、私たちの周りの空気とか、工場内の溶けた金属とかは、全部流体と考えられます。

私たちの日常生活も、流体関連の応用によって、便利になっています。例えば、気象衛星が計測した大気の運動データを解析して、天気を予報できます。風車は、風の力を使って、発電します。飛行機は空気の揚力で、空を飛べます。エアコンを使うことで、部屋内の温度を上げたり、下げたりします。

このような例はまだまだ、いっぱいありますが、今日では、以下の四つの話題について説明したいと思います。まずは、流れの分類について説明します。そして、鳴門の渦潮について紹介します。その後は、カルマン渦とナックルボールについて説明します。最後は、私はどんな研究をやっているのかについて説明します。

まず、流れの分類について説明します。流れは二つの種類に分けられます。一つは層流といいます。例えば、蛇口蛇口を小さくひねる時に、優しく出た水。もう一つは乱流と言います。例えば、蛇口蛇口を小さくひねる時に、激しく出た水。この二つの流れは本質的な区別があります。層流の中の流れは安定の状態になっています。それに対して、乱流の中の流れは不安定になっています。もっと具体的に言うと、層流の中に渦が存在しませんが、乱流の中には、サイズの違う渦がいっぱい存在します。蛇口からの流れは速いので、皆さんはその中の渦を見えないかもしれませんが、一応にダ・ヴィンチの絵から、乱流の様子を見ましょう。水はここから、この池に入っています。水が入ったところの周りには、色んな大きさの渦を見えます。これらの渦は乱流の基本要素となっています。

皆さんは自分がわからないうちに、乱流を実感したこと、利用したことがあると思います。例えば、飛行機を乗るときに、たまに、飛行機が振動します。それは、飛行機が大気層内の乱流状態の流れと遭遇した結果です。でも、乱流は完全に悪いものではありません。例えば、皆さんはコーヒーに砂糖入れた後、スポンで混ぜします。それは、渦を作って、と言うのは、乱流を作って、砂糖とコーヒーの混合を促進しています。

次に、皆さんに渦の見学のいい場所を紹介します。それは、瀬戸内海の鳴門渦潮です。場所は淡路島の南東側です。これは渦潮の写真です。じゃ、この渦はどうやってできていますか。

まず、月の引力で、潮が来る時、紀伊水道に入って、二つの方向に進みます。一つは直接に、鳴門海峡に行きます。もう一つは、北に行って、大阪湾に経由して、また鳴門海峡に戻ります。しかし、この淡路島を一周回した潮は鳴門海峡に到着するまでには五、六時間がかかります。そうすると、この淡路島を一周回した潮が鳴門海峡に来るときに、最初に直接にここに来た潮は既に干潮になりました。そのため、この鳴門海峡の西側の海面と東側の海面と1.5メートルぐらいの段差が生じます。水が自然に西から、東まで流します。

そして、鳴門海峡の幅はとても狭いです。この海峡の海底はVの形になっています。真ん中のところの海底は深くて、流れに及ぼす抵抗も小さいです。二つ側の海底が浅いので、流れに及ぼす抵抗が大きいです。そうすると、真ん中のところの流れは結構速くて、二つ側の流れは遅いです。この速い流れと遅い流れと並んで行くことで、渦をいっぱい作れます。それは渦潮と呼びます。

次に、ナックルボールについて話します。ナックルボールと言うのは、野球をやる時に、野球の回転をできるだけ抑えながら、野球を投げます。そうすると、野球の運動経路は予測し難くなります。それはなんのためかと言うと、野球が飛ぶ時に、そのうしろにはカルマン渦が生じているからです。
この動画を見ればわかると思います。この中のグレーのボールは野球と考えてください。そして、空気は左から右へ運動しています。青いのは煙です。この野球の下流側を見ると、野球のうしろには、上と下は交互に渦ができています。この渦の列はカルマン渦と言います。この渦のために、野球の運動もめちゃくちゃになってしまい、運動の経路を予測できなくなります。

最後は、私の研究について、ちょっと説明したいと思います。まず、私の研究対象は乱流境界層と言います。これはどこの流れかと言うと、実は、乱流境界層は皆さんが毎日乗っている自動車の表面に存在します。空気は見えないから、皆さんがこの乱流の流れを気づいていないと思います。この流れを可視化すると、このビデオに示すようになります。
この下の白い平板は車の上の表面と考えてください。この表面付近の流れは煙で可視化されています。これを見ると、空気中を動く車の表面付近の流れは乱流の状態になっていることがわかります。この乱流の中に存在する渦が空気と車の間の抵抗をすごく作っています。そのために、私の研究の目的はこの乱流内の渦構造を解明し、空力抵抗を低減する方法を見つけることです。

 

■ロータリー財団表彰

◆ 浅井 貴介 会員(ポール・ハリス・フェロー)

 

■11月例会スケジュール

ニコボックス

■小林三重子   陳君、今日の卓話を楽しみにしています。

■新倉光男    今日も例会を充実させましょう。

■近藤俊彦    皆様に感謝

■近藤寛充      〃

■加藤健一    RCに感謝

計5件 11,000円

累計85件 242,000円