例会情報

ROTARY CLUB OF NAGOYA HIGASHIYAMA
  • 会長小林三重子
  • 幹事浅井貴介
  • 公共イメージ向上委員長荒川正規
例会日毎週木曜日 12:30~13:30
例会場ストリングスホテル名古屋 TEL. 052-589-0787
事務局名古屋市中村区椿町16-4 しらさぎビル5B
TEL. 052-526-9850FAX. 052-526-9851E-mail. n-higashiyama@fitcall.ne.jp
2021-2022年度 WEEKLY REPORT No.1116

第1116回例会

2021年11月25日(木)12:30~13:30 晴
会場   :ストリングスホテル名古屋 1F 「オークルーム」
司会   :クラブ管理運営委員  加藤 健一 
斉唱   :ロータリーソング「それでこそロータリー」 ソングリーダー 中島 慎治
ゲスト  :地区資金推進委員会 副委員長 長尾 秀義様(小牧RC)
出席状況 :会員23(19)名中 12名出席(出席率 63.2%)

会長挨拶|小林三重子 会長

最近、代替肉とか、ソイミート、フェイクミート、プラントベースなどという言葉が注目されてきましたが、召し上がったことはありますか?
なるべく肉を食べる代わりに大豆など植物由来の食品を食べようというもので、健康や環境に良いということで注目されているようです。

当社で一番のお客様がおとうふ工房いしかわ様というお豆腐屋さんです。もう20年以上のお付き合いになりますが、知り合った当初から、「大豆は世界を救う」とおっしゃっていて、毎日、体に良い大豆を食べられるようにと、豆腐以外に、きらず揚げというお菓子や、豆乳から作ったプリンやパン、豆腐を練り込んだドーナツなどを開発されてきました。まさに大豆はプラントベースの代表格です。

今、温暖化の原因としてもうひとつ疑う余地がないとされているのが牛のげっぷです。世界には15億頭の牛がいて、1分に1回げっぷ。吐き出されるメタンは強力で、世界で排出される温室効果ガスの4%を占めます。

牛は、4つの胃にすむ約8000種の微生物の力を使って餌を発酵・分解して、栄養にしています。そのときに発生するのがメタンです。胃運動に伴ってたまったガスが1分間に1回ぐらい押し出されます。人間みたいに『げふっ』と音が出るわけでないので、見た目、分かりませんが、食べる量が一番多い泌乳牛は1日平均500リットルぐらい出しているそうです。メタン500リットルと言われてもイメージが湧きませんが、メタンの温室効果は二酸化炭素の25倍!

日本のメタン排出量は二酸化炭素換算で2848万トン。農業に由来するものが77%(2190万トン)で、牛のげっぷは756万トン、27%を占めます。
全国約11万台のバスから出る温室効果ガスは年間410万トン、約21万台のタクシーからは248万トンですので、牛のげっぷは、バス、タクシーから出る量(658万トン)より多いという恐るべき数字です。

つい先日まで、COP 26が行われていましたが、COPは1995年の第1回会合で「げっぷは地球温暖化の要因」と指摘し、世界各国がげっぷ対策に取り組んでいるそうです。

とはいえ、個人的には、豆乳で作ったケーキよりも乳製品を使ったケーキの方が美味しいと思いますし、大好きな和牛が無くなってほしいとは思いません。
ただ、美味しいものは週に1~2回にするなど、少しずつ控えることが、健康にも、そして地球にもやさしいようです。

■12月例会スケジュール

幹事報告|浅井貴介 幹事

◆ 地区委員会等への出席報告

・11月19日 「クラブ米山奨学委員長会議・米山奨学生学友会総会」 米山記念奨学委員長 近藤満里子/カウンセラー 佐橋章嘉
・11月21日 「地区RLI会長エレクト研修パートⅡ・パートⅢ 」会長エレクト 新倉光男
・11月24日「 東名古屋分区幹事会・懇親会」 幹事 浅井貴介/副幹事 奥村敦

◆ 「年末家族例会の登録料の振込のお願い」
年末家族例会の登録料振込のお願いをメールボックスに配布しましたので、出席の方は12/9当日までに
振込をお願いいたします。

◆ 本日例会終了後、「第5回理事会」を3Fスカイビュールームにて開催致します。
役員・理事の方はご出席をお願い致します。

◆ 本日も新型コロナウイルス感染拡大防止のため、黙食でお願い致します。
食後は、マスクの着用をお願い致します!!

卓話

『ロータリー財団プログラムについて』 地区資金推進委員会 副委員長 長尾秀義様

地区R財団委員会、資金推進委員の長尾です。
本日は財団月間の卓話でお邪魔しました。よろしくお願いします。
恐らく、毎年のように財団プログラムの説明の卓話がしっかりされていると思いますので、本日は細かい財団プログラムの説明はやめて、2つのテーマに絞ってご説明したいと思います。
ロータリーが生まれた頃の1900年代初頭のシカゴは、古くから五大湖からミシシッピ川につながる水運の拠点として発展してきていましたが、1890年代に入ると、大陸横断鉄道の開通によってさらに急速に発展していきました。
同時に多くの人がシカゴに移り住んできたのですが、当時のシカゴの人口は約8割が外国からの移民だったそうです。
シカゴは、東部から西部、あるいは南部への往来の拠点でした。そして、さまざまな人々が行き来するにぎやかな場所でした。西へ南へ一獲千金を目指す人々が入り乱れて、商業道徳が乱れていきます。いわゆる「正直者が損をする」ような、金儲け第一主義の精神がはびこっていました。
そして間もなく、1920年代からは、禁酒法の影響などで、アル・カポネに代表される、いわゆるギャングが暗躍する街となっていきます。
余談ですが、つい20年まえでさえも、シカゴのダウンタウンの南半分には、まだ治安が悪くそこら中に子供の「当たり屋」がいたんだそうです。
だいたい10才前後の子供たちで、やはり貧しい黒人の子供たち が多かったようです。とにかく車を停車させないように、半分目をつぶってアクセルを踏んでたそうで、止まってしまうと、一気に囲まれてしまって、どうにもこうにも、車を発進できなくなってしまい、そして場合によっては大人たちが車に寄ってきて、怖いことになってしまいます。
また、当時でも、ダウンタウン南側のビルにはアル・カポネの時代の銃弾の跡が複数残っていたそうなんですね。
さて、そのような混とんとした社会情勢の中で、ビジネスマンにとっては「信じられる仲間」「信じられる取引相手」が必要になってきます。
そこで信じられる仲間、信じられる取引相手たちと「仲間内のグループ」と言いますか、「互助会的な組織」がつくられていくことになります。ポール・ハリスの呼びかけで、「仲間内の集まり」として始まったロータリークラブもその中の一つでした。
当時このような互助会的な組織はたくさんあったようです。
ではなぜ、たくさんあった互助会的な組織の中で、ロータリーが生き残り、しかも発展したのでしょうか?
それは、一言で言えば、「社会との接点」を持ったからです。元の言葉、英語ではServiceと表現していますが、日本語ではやや硬い「奉仕」と訳されています。なんだか自らほうきを持って行う道路の清掃活動をイメージしてしまいますが、私たちの奉仕の本質は少し違います。
自分たちの持つ専門的知識や経験、幅広い人脈などを活用してより良い社会作りに役立つことです。
ロータリー発足当時の逸話をご紹介します。
ロータリーが発足して約1年後の1906年4月に、ポール・ハリスは特許弁理士ドナルド・カーターに入会を勧めました。しかし以外にもカーターは、入会の誘いを断るんですね。『職業を持って社会で生活している以上、職業を通じて社会に貢献することが自分が存在する証になるのであって、自分たちだけの利益にこだわって、社会的に何もしない団体に将来性も魅力もない』と言って勧誘を断わったそうです。
しかし、ポールは落胆しませんでした。逆に、以前から会員間の互恵と親睦のみに終始することに限界を感じていたポールは、このことをきっかけに定款の改正に踏み切って、再度クラブへの入会を促しました。
すなわち、シカゴ・ロータリークラブの定款に第3条を加えたのです。
3.シカゴ市の最大の利益を推進し、シカゴ市民としての誇りと忠誠心を市民の間に広める ・・・ というものです。この第3条については、『まったく利己的な組織は永続性がない。もしも我々がロータリークラブとして生き残り、発展することを望むならば、我々はある種の市民に対する奉仕をしなければならない。この定款の改正は、我々の市民に対する奉仕を含めるように、シカゴ・ロータリークラブの綱領の拡大を目的としたもの』 ・・・ と語られています。
1909年にシカゴ市役所と公立図書館の横に設置された2つの公衆トイレ、これがロータリー最初の事業でした。「より良い社会のため」を目的とするロータリーの活動、いわゆる奉仕活動のスタートであり、ロータリーの「社会との接点」との始まりです。
サービス、つまり奉仕を通して社会との接点を重視してきたロータリーは、その後、社会情勢の変遷を生き残り、さらに大きく拡大、発展してきました。
一方、組織内の相互扶助、互恵関係のみを重視したグループはその後の社会情勢の変化の中で次第に衰退、消滅していったのです。
そして、そのロータリーの奉仕活動を資金面で支えてきたのがロータリー財団です。
さらに、ロータリー財団の支援プログラムも100年の歴史の中でいろいろと工夫されてきました。
その一つが、2013/14年度にスタートした「未来の夢計画」です。
「未来の夢計画」の特徴を一言で言えば、奉仕プロジェクトが「ロータリー財団本部主導」から「ロータリアン主導」に変わった点です。つまり、ロータリアンが自ら事業を計画し、また自らの事業に寄付金を使えるようになったのです。いわゆる地区補助金、グローバル補助金と呼ばれているものです。より多くのロータリアンが奉仕事業に参加できるよう意図されたものです。

イメージで言えば、財団本部が主導して、世界全体の活動をカバーしていたものから
いろいろな地域のロータリアンたちが、独自のアイデアと発想で事業を計画し、実行する構図となりました。そして各ロータリアンからの寄付金は、自らの事業に使えることになりました。
ここで少し、活動の原資となる財団への寄付についてお話します。
現在、地区では年次基金に150ドル、ポリプラス基金に30ドルを目標として呼び掛けています。またこれは、日本全体共通の目標でもあります。
ちなみに、名古屋東山ロータリークラブさんでは、昨年度はお一人当たり、年次基金に150$、ポリオプラス基金には20.96ドルのご寄付をいただきました。ご協力ありがとうございます。
つい2年ほど前までは日本はアメリカに次いで2番目の寄付金額だったのですが、昨年は韓国、インドに抜かれて4位となりました。
1人当たりのご寄付額に於いては、日本は一人当たり197ドルとなっています。一方、韓国は日本の2倍弱の378ドル、台湾に至っては日本の2.2倍強の436ドルとなっていますので、1人当たりの寄付金では、アジアの中でも日本は韓国、台湾に大きく離されています。
それでは寄付金がどのように使われたかを説明したいと思います。
2019-20年度は、総額3億6,200万ドルですから約400億円が支出されています。
皆さんに抑えておいて頂きたいポイントは、支出額の91%がプログラム補助金とプログラム運営費に使われているということです。
つまり91%が奉仕事業関連に使われています。
奉仕事業に直接関係しない、その他の9%のうち、5%が寄付推進費用、4%が一般管理費となっています。
これは非常に高い割合で奉仕関連事業に使って頂いていることの証明です。
そのうち、全体の42%がポリオ根絶事業に使われ、次いでグローバル補助金事業に26.5%、地区補助金事業に9.4%が使われています。
財団のモットーは「世界で良いことをしよう!」です。これは「ロータリー財団の父」とたたえられていますアーチ・クランフロータリー財団の創始者の言葉です。
(Arch C. Klumph 1869~1951)1916-17年度ロータリー・クラブ国際連合会(後の国際ロータリー)第6代会長。
ロータリー財団は「ロータリー基金」という名前でスタート、1928年のミネアポリス国際大会で「ロータリー財団」として認証されました。1917年に、カンザスシティー・ロータリークラブからの26ドル50セントの寄付金がスタートといわれてます。
今回、御クラブ小林三重子会長年度では、『環境カテゴリーの奉仕事業として、愛知池バタフライガーデンの整備や環境保全活動』に、地区補助金を活用して実施されたとお聞きしております。社会のニーズに応えるため、これからもどうぞ財団のプログラムをご活用ください。
さて、次はエンドポリオについてお話しします。
実は、ロータリーのポリオ根絶活動は日本と非常に縁が深いのです。
1978年には国際大会が東京で開催されました。4万人の登録者数で、大いに賑わったそうです。そして、この東京での国際大会で当時のクレム・レヌーフ国際ロータリー会長が、健康の向上、飢餓の撲滅、人と社会の発展を促進するための新しい補助金プログラム「3Hプログラム」を発表しました。
この3Hプログラムによる補助金事業第1号が、1979年にフィリピンで行われたポリオ・ワクチンの一斉投与です。
600万人の子供たちに投与されたのですが、その効果が大いに評価され、1985年の「ロータリーの最優先プログラム」に採択されるに至りました。
その後、1988年にWHOやユニセフなどと共に「世界ポリオ根絶 推進活動」(GPEI)がスタートしたのです。
当時、世界中で約30万人の子供がポリオを発症していました。なので、ポリオ根絶というのは「夢のまた夢」という感じで、懐疑的な意見も多かったそうです。
しかし、多くの人々の努力で、ポリオの発症国は着実に減少を続け、昨年はナイジェリアで根絶宣言が出されて、アフリカ全土でポリオが消滅しました。
今はパキスタンとアフガニスタンの残すのみとなっています。
しかも、皮肉にも新型コロナ対策が徹底したおかげでしょうか、今年の発症はそれぞれ2例の計4例にとどまっています。本当に「あと少し」のところまで来ているのです。
ここ数年、パキスタンとアフガニスタンの国境沿いが発症源でした。山岳に住むいくつかの部族は、国境とは無関係に2つの国を往来していることがネックなのですね。
いわゆる、ワクチン投与から漏れてしまっていたんですね。
そこでロータリーでは国境沿いにワクチン投与のステーションを設けたり、山岳民族の5歳未満の子供を見つけるとワクチン投与を行ってきました。また、ワクチンを冷蔵保管して現場に届けるためのコールドチェーンを整備したり、父親や母親たちにワクチン投与の大切さを説明して回りました。
皆さんご承知の通り、一人でもポリオ発症者がいれば、日本を含め、世界中の子供にワクチンを打たなければなりません。ですからアフガニスタンやパキスタンだけの話ではないのです。
逆に、ポリオが根絶されれば、世界中でワクチンを投与あるいは接種しなくてもよくなります。経済的にも大きな効果があります。
ポリオ根絶まで「あと少し」です。どうぞ引き続きご協力をお願い致します。
本日はありがとうございました。

ニコボックス

■地区資金推進委員会 副委員長 長尾秀義様   地区R財団委員会の卓話でお邪魔しました。お世話になりますがどうぞよろしくお願いします。

■小林三重子   長尾様、本日は卓話よろしくお願いいたします。

■奥村敦            〃

■加藤健一           〃

■新倉光男    寒くなりました!皆さん体には気を付けましょう。

■浅井貴介    ロータリーに感謝

■近藤寛充    皆様に感謝

 

計7件 14,000円

累計92件 256,000円