皆さん、こんにちは。本日は、師走のお忙しい中、クラブフォーラムにご出席いただき、ありがとうございます。
また、日頃は、当ロータリークラブの活動にご支援、ご協力いただき、感謝申し上げます。
さて、皆さんは、最近、本を読んでいますでしょうか？SNSやインターネットを通じて情報を得ることが当たり前の時代になり、
エコの観点からも新聞や雑誌、本がデジタル化し、紙の本を手に取って読む機会が少なくなったのではないでしょうか？　　
私自身も昔と比べると本を読む機会が減ってしまいましたが、今でも大切に持っている一冊があります。本日は、その本について紹介させて頂きます。
フランスの児童文学「星の王子さま」です。この作品は、私が社会人として様々な壁に直面していた時期に出会い、大きな励みとなった一冊です。特に、バブル崩壊時は、いろんな事が変わってしまい仕事、人間関係で悩んでいた私を支えてくれました。今でも気持ちが沈んだ時、悩んだ時に、この本を手に取る事があります。
「星の王子さま」は、皆さん、ご存知でしょうか？
　作者のサン＝テグジュペリは、小説家であり、第二次世界大戦ではフランス空軍のパイロットを務め、人生の最後は偵察中に帰還せず消息不明という謎に包まれております。
ストーリーは、惑星を旅する王子さまと地球で出会った操縦士との交流を描いたファンタジーです。
作者の実話も織り交ぜた作品で、大人になることや友情、愛、人生の意味について考えさせられます。
私がこの本で一番印象に残っているのは、「本当に大切なものは目に見えないんだ」という一節です。この言葉は、つい見えるものだけで判断してしまいがちな毎日の中で、
よい気づきを与えてくれます。子どもの頃にもっていた「純粋な心」、「好奇心」、「素直さ」、「想像力」など、人間本来の美しい心を思い出させてくれます。
まさに、私にとってかけがえのない一冊です。
「星の王子さま」は、日本でも様々な翻訳者によって書籍化されていますが、同じ物語でも、翻訳者の伝えたいことや解釈によってニュアンスが若干異なりますので、
何冊か読み比べるのもお勧めです。
皆さんも、機会がありましたら、是非、「星の王子さま」の本を手に取り、作品がもたらす心の豊かさを味わって下さい。