会長挨拶|鈴木宏治 副会長
皆さんこんにちは。
昨日新倉会長から急遽10日欠席をするので会長の代理をお願いしたい、との連絡がありましたので本日は私がご挨拶させて頂きます。
さて、先日韓国ソウル梨泰院で起きた雑踏事故で死者151名負傷者82名という大惨事となりました。
この事故を機に、イベント運営の方向性大きくが変化したなと思いましたので少しお話したいと思います。
その後、岐阜県にて「ぎふ信長まつり」が開催されました。木村拓哉さんや伊藤英明さんなど有名人が参加し、お祭りは盛大に行われ無事終了いたしました。しかしながら、今回のイベントはかつてないほど観客の安全にフォーカスされたような気がしました。例えば、事前に観客エリアを設置し、平米あたりの人数制限そのうえでの混雑回避のための抽選によるチケット配布など多岐にわたって安全対策が講じられたようです。
最近、友人の友達である駐名古屋韓国領事館の方とゴルフをする機会がありました。
その時のお話ですが、11月12日・13日の2日間、松坂屋東側エディオン広場にて「韓国フェスティバル2022 IN名古屋」を開催するそうです。開催にあたり、当初いかに集客しイベントを盛り上げるかが会議のテーマでしたが、事故以降、本国からは絶対に事故の無いようにと指示がでてテーマが変わったそうです。
この様に、私たちも今後ロータリーで行う奉仕事業や人の集まる様な事業を主催する場合には、今まで以上に細心の注意を図らないといけないと思いました。
簡単ではございますが挨拶とさせて頂きます。
幹事報告|奥村敦 幹事
◆地区委員会等への出席報告
・10月27日「第2回職業奉仕委員長会議」クラブ職業奉仕委員長 松野一彦/地区職業奉仕委員 佐橋章嘉
・10月27日「第5回地区職業奉仕委員会」地区職業奉仕委員 佐橋章嘉
・10月31日「市内ロータリークラブ社会奉仕委員長会議」社会奉仕委員長 山元康裕
・11月5日「第5回地区RYLA委員会」地区RYLA委員 加藤健一
◆11/13(日)地区大会2日目本会議ご登録の方
当日は、名札とプログラム冊子をご持参ください。
◆次週11/17(木)は休会です。
◆「12月8日(木)年末家族例会」
出欠席の返信が未了の方は、事務局へご連絡下さい。
卓話
『愛知子ども応援プロジェクトについて』 藤野 直子様(名古屋名東RC)
皆様、こんにちは。名古屋名東RC所属藤野直子です。2017年より「RCC」を結成し、子ども食堂や学習支援運営者さんと共に奉仕活動を行っております。現在はRCC提唱を外し、「一般社団法人愛知子ども応援プロジェクト」として活動しております。本日は、子どもの貧困の現状や子ども食堂の活動について、卓話をさせて頂きます。
「貧困の定義」は二つあります。①「絶対的貧困」:最低限の生存を維持することが困難な状態で、国連の定義により一日1.9$未満で暮らしている状態。②「相対的貧困」:先進国で用いられる定義で、文化水準・生活水準と比較して困窮した状態。
相対的貧困は「貧困ライン」から「相対的貧困率」「子どもの貧困率」を割り出します。 2019年の厚生労働省の国民生活基礎調査による貧困ラインは127万円、子どもの貧困率は13.5%でした。実に、7人に一人のお子さんが、貧困ライン以下のご家庭で生活をしているのです。そして、ひとり親家庭の子どもの貧困率は、48.3%にも上ります。
次に、「貧困の連鎖」についてです。不十分な衣食住・栄養不足・虐待やネグレクトなどにより、精神的に不安定になり、絶望感や自己否定の感情に支配されます。ご家庭で、学習するという習慣がないので、低学力になりがちです。学校でもいじめの対象になりやすく、不登校や中退も多く、女の子は10代での妊娠・出産、シングルマザーになる、そして、新しい彼が子どもへの虐待・・・といったパターンに陥ります。安定した仕事に就くことも難しくなります。これが「負の連鎖・貧困の連鎖」です。生活は落ち着かず、居場所がないまま社会に出てしまうのです。そしてこの連鎖は、世代間でも起こります。時々”親の責任論“を問われますが、親御さんも負の連鎖の中で育った方が多いのです。そして負の連鎖からお子さんが自力で抜け出すことは、なかなか容易ではありまん。
さらに、「経験や関係性の貧困」にも陥りやすく、将来に大きな影響を及ぼします。部活を続けるには、ユニフォーム代・練習試合のための交通費昼食代などお金がかかります。親に遠慮して、部活を辞めるお子さんもいます。経済的な理由で、交友関係が保てなず、様々な機会を失ったお子さんは、「あきらめ」の感情に支配されてしまい、他人との信頼関係を築くことが困難になります。諦めの感情に支配されますと、脳が委縮し社会の中で生きていくために必要な非認知能力の形成がなされにくいという研究結果があります。貧困は、見ようとしなければ見えません。黄色信号のお子さんが、私たちのすぐ近くにいることを認識して頂きたいのです。
貧困ライン以下のお子さんの食生活の実態調査によると、圧倒的にタンパク質が足りません。炭水化物で空腹を満たすので、栄養が偏ります。
さあ、居ても立っても居られなくなり、日本中に「子ども食堂」が開設されました。最初の子ども食堂は、東京大田区の八百屋さんが、“夏休みにバナナ一本が一日の食事”というお子さんの話を聞いて、事を作ったことからはじまり、現在は全国に6,000か所にもなりました。子ども食堂は、無料や安価で食事を提供、お子さんに限らず、親子連れや一人住まいのお年寄りもいらっしゃいます。「子ども食堂が、唯一の外食」という親子も多いです。学校でも孤立し、家庭もぐちゃぐちゃ、穏やかで落ち着ける場所がないお子さんたちの居場所となっている子ども食堂は、地域の交流拠点として成り立っています。そして学習支援にとりくんでいる運営者さんも多いです。
2020年の新型コロナウィルス感染拡大により、こども食堂の活動は大きく変化致しました。厚労省からの通達により開催が出来なくなったのです。しかし、運営者たちは、こんな時だからこそ子供たちやそのご家族との繋がりを続けなければと、食料品のお渡しやお弁当配布へと、形態を替えて活動を続けています。
ロータリークラブとして、運営者さん方の、やる気がなくならないような支援が必要です。フードバンクも、エリアごとにあるのが理想的です。また、様々な職業を知る機会が乏しいお子さん達に将来の夢を描けるキャリアデザインが出来ればと思っております。
大きな目標は、「一小学校区に一か所の子ども食堂開設」と「教育格差の是正」です。高校に合格したが、制服代などが足りないなど、あと少しのお金があったら、人生がかわるという岐路が、困難家庭ではあるのです。同じスタートラインに立たせてあげるための「実家基金」を立ち上げました。
一つの奉仕活動でお一人の人生が好転するかもしれません。緒方貞子さんのお言葉「熱い心と冷たい頭を持って」を胸に、これからも、ひとりでも多くのお子さんを、負の連鎖から引き上げて差し上げるための奉仕活動を続けて参ります。今後とも、宜しくご理解ご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。ご清聴ありがとうございました。
11月例会スケジュール
11月3日(木) 休会:定款第7条第1節
◇第1151回 11月10日(木)12:30~ 13:30 ストリングスホテル名古屋
通常例会 卓話:『 愛知子ども応援プロジェクトについて 』 藤野 直子様(名古屋名東RC)
11月17日(木) 休会:定款第7条第1節
◇第1152回 11月24日(木)12:30~ 13:30 ストリングスホテル名古屋
通常例会 卓話:『 ロータリー財団を活用しよう 』 地区ポリオプラス/職業研修チーム委員会 委員 金田 英和
■第5回 理事会 13:35~(1F オークルーム)
ニコボックス
■名古屋名東RC 藤野直子様 本日は、卓話の機会を頂き、誠にありがとうございます。宜しくお願い申し上げます。
■金田英和 藤野さん卓話ありがとうございます。楽しみにしています。
■野村朋加 藤野さん今日はよろしくお願いいたします。
■渡邊萬里 ロータリーに感謝
■久野洋一 〃
■浅井貴介 〃
■荒川雅彦 〃
■加藤健一 〃
■山城洋介 〃
計9件 30,000円
累計139件 386,000円