開始の点鐘
ロータリーソング斉唱
会長挨拶｜吉川 寿一会長
明けましておめでとうございます。
昨年は、新型コロナ感染症で名古屋東山ロータリークラブの例会運営が大変困難な年でした。しかし、本日も、新年賀詞交歓会の予定でしたが愛知県に緊急事態宣言が発出されたため『Eクラブ方式』による例会開催となりました。
今年も、新型コロナ感染症が猛威を振るい生活様式が問われる一年になりそうです。
ところで、会員の皆様はどんなお正月でしたか？
私も基本的にはステイホームでしたが、１月２日に犬山市にある博物館「明治村」に数十年ぶりに行ってきました。やはり印象に残ったのは「帝国ホテル中央玄関」で20世紀建築界の巨匠、アメリカの建築家フランク・ライトによって設計され大正12年(1923)に完成した中央玄関部です。もともと皇居を正面にして建てられたホテルで、全体計画から個々の客室に至るまで、きわめて多様な優れた空間構成がなされています。それまでの建築空間が主として平面的なつながりであったものを、立体的な構成へと発展させた世界的に重要な作品であるとのことです。この玄関部内では現在、帝国ホテル喫茶室が営業されています。（メニューにはフォカッチャサンド、100年の夢を受け継いだ「明治村浪漫麦酒」というビールなど飲食を楽しむことが出来ます。）125年以上におよぶ帝国ホテルの歴史とは・・・。
1890年、近代国家を目指した日本の「迎賓館」の役割を担って、発起人「渋沢栄一」をはじめ政財界人らの働きかけによって生まれたのが「帝国ホテル」のはじまりで「経済と道徳の融合」を目指した渋沢氏の切なる願いが込められていたようです。すなわち、人の世をしっかりと生きていくためには武士道精神が必要であるが、これに偏りすぎてビジネス成功の知恵が全くないと経済的に自滅しかねないことになる…ということです。2024年の新一万円札は「経済と道徳の融合」を再確認することに……明治村に宿る記憶かもしれません。
最後に、明治村が『鬼滅の刃』の聖地として話題になっているようです。
今年は「全集中」で臨みます。
本年もよろしくお願いいたします。
■【名古屋東山RC 2020年を読む！】
◎毎年恒例、松野会員作成の「2020年の予想問題」について、コロナ感染症の影響により予想がつきませんでした。
つきましては、後日「2021年を読む！」を作成・配布し、昨年度の参加費を持ち越しといたしますので、よろしくお願い
いたします。
幹事報告｜太田 邦広 幹事
◆ 地区委員会等への出席報告
・1月13日 「6RC合同ゴルフ会【第1回幹事会】」 ゴルフ会幹事 鈴木陽子
◆東山動植物園よりご招待券《有効期間1/29(金）～3/31（水）》が届いております。 ご希望の方は事務局までお願いします。
卓話
卓話：『宇宙を自由に飛びたい』 米山奨学生 陳 暁楠様
皆さん、こんにちは。
今日、私の講演題目は「宇宙を自由に飛びたい」です。よろしくお願い致します。
これは、今回の講演目次です。まずは、人類の宇宙開発について説明します。次に、今の人類が宇宙開発について、どんな問題を解決しなければならないのかについて説明します。その次に、私と航空宇宙との縁について紹介します。最後は、私の夢について紹介します。
昔から、人類は美しい宇宙と星空に無限な幻想と憧れを抱いてきました。人類は好奇心に駆り立てられ、地球の重力から解放されたいと強く望んできました。イカロスはろうで鳥の羽根を固めて、翼を作り、空を飛んだとギリシア神話に載せました。結局、イカロスは太陽に接近し過ぎたことで、ろうが溶けて翼がなくなり、墜落しました。中国では、明時代のワンフーが47本のロケットを椅子につけて、宇宙に行くことを決心し、打ち上げたという話があります。1903年、ライト兄弟は人類で一番目の飛行機を完成させました。宇宙を飛ぶことについては、歴史上多くの挑戦、困難がありました。時には、命までを失ったこともありました。
なぜ、人類は命を失うリスクを背負いでも、宇宙に行きたいだろう。この質問については、宇宙旅行の父と呼ばれ、ロシアのロケットの専門家であるコンスタンチン・ツィオルコフスキーはこう言いました。「地球は人類のゆりかごである。しかし人類はゆりかごにいつまでも留まっていないだろう。」彼は、1903年に発表した代表的な論文の中で人工衛星や宇宙船の示唆、多段式ロケット、軌道エレベータなどの考案や、宇宙旅行の可能性としてロケットで宇宙に行けることを証明しました。その後の数十年、人類は努力し続け、少しずつではありますが、成果を生み出してきました。そしてついに努力が‘実り、1961年の４月にガガーリンはボストーク１号に乗って宇宙へ飛び立ちました。こうして、人類は今、宇宙空間の大航海時代を迎えています。
今年はガガーリンの宇宙旅行から既60年になりましたが、残念ながら、一般の人間には宇宙への旅を楽しむことはまだ不可能です。また、宇宙には、無尽蔵の資源やエネルギーがありますが、今の人類はそれらを自由に使うことができません。その理由は、宇宙への唯一の輸送手段としての化学燃料ロケットは経済的に高くて、効率的に低いのです。ロケットの重量の90％は燃料と酸化剤です。もしロケットの燃料タンクが透明だったら、消費される燃料と酸化剤はこの図に示す感じに見えます。また、今よく使っている多段式ロケットの下級部分はほとんど捨てられました。そのため、人間とか重い装置とかを宇宙まで運ぶことは、高い人力と財力がかかります。
人類が宇宙に行くニーズを満たすために、今いろんな会社や組織が精巧な宇宙船を開発することや、宇宙に行くための新しい方法を提案することに頑張っています。例えば、2018年2月、Space X社が作ったファルコンシリーズのロケットの回収は成功しました。ロケットを回収できれば、ロケットを打ち上げコストが大幅に削減されます。その時の様子を動画で見てください。また、日本の建築の会社である大林組は2050までに宇宙エレベーターを作る予定があります。この構想が実現すれば、宇宙資源を利用するとか、宇宙観光旅行とかは現実になるでしょう。
話は少し変わりますが、これからは、私自分と航空宇宙との縁について紹介します。私も宇宙に強い憧れを持っている人々の中の一人です。子供の頃から、宇宙に関する本を読み、宇宙の不思議を感じできました。例えば、ドラえもんの中では、タケコプターとか、宇宙救命ボートという道具があります。私はこれらの道具を使って、空を自由に飛びたい、宇宙に行きたいと、今まで思いながら過ごしてきました。
実際に、私は大学時代から、多くの航空宇宙に関する活動を参加しました。私はタケコプターを持っていないけど、大学の航空モデルを作る団体に入って、ヘリコプターの模型を作って、全中国の航空模型大会を参加して、二等賞を受けました。また、第七回全中国の鳥飛人大会を参加して、空へ飛ぶことを体験しました。その時の様子をビデオでご覧ください。その大会では、クリエイティブアワードの二等賞を受けました。その後、私は大学を卒業して、名古屋大学に進学しました。航空宇宙に深い興味を持って、私は名古屋大学の宇宙開発リーダー養成プログラムに入って、人工衛星と宇宙に関する知識を身につけています。このきっかけで、本番の衛星の開発過程を体験しました。これらの写真に示すのは、熱真空チャンバーを使って、宇宙の熱真空環境を真似して、その中に衛星を入れて、衛星の性能をテストする時の様子です。そして、こちらの写真は、月に宇宙ステーションを作るというテーマでのワークショップを参加するときに、日本の宇宙飛行士の山崎直子さんとの写真です。宇宙に行ったことのある人に会えることは、アイドルに会うようなものです。その時は、とてもワクワクしました。勉学以外では、天文学的な写真を撮ることを楽しんでいます。これは、国際宇宙ステーションが名古屋を通過した時に撮った写真です。これは、土星のリングです。これは去年の夏に撮った木星と木星の周りの衛星です。これは、夜に撮った流れ星です。
最後では、自分の夢について紹介したいです。やっぱり、宇宙に一回見に行きたいですね。今私は流体に関する研究をやりながら、流体の知識と研究の経験を身につけています。流体に関する知識はロケットの開発にとっては、不可欠です。将来、博士号を取得したら、自分の力は未来の宇宙船の開発に役に立つなら、とてもうれしく思います。
今回の卓話は以上です。ご清聴ありがとうございました。
■1月お誕生日お祝い
＜ご家族＞
2日 浅井 貴介 ご夫人 千穂子様
終了の点鐘
第1091回例会｜出席確認
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